鼻腔および副鼻腔内に生じる腫瘍である。通常、鼻腔から発生し前頭洞やその他の副鼻腔にゆっくり進展していく1。 まれに副鼻腔から生じるものもある。犬も猫も多くは悪性であり、周囲組織に浸潤し周囲組織を破壊し、機能を喪失していく2。 犬の鼻腔内腫瘍は、全腫瘍の2%に満たない頻度の低い腫瘍[1、2]であるが、診断および治療が比較的難しい腫瘍のひとつである。 この原因として、本腫瘍が鼻腔内に発生するために肉眼で直接確認できない、腫瘍治療の要である外科手術による広範囲切除ができないなどの解剖学的理由があげられる。 しかしながら、症例の特徴と臨床徴候に注目し的確な画像診断と組織診断を行えば、より早期に診断することが可能であり、さらに、解剖学的制約が少ない放射線治療を施行できる施設が全国的に増加していることから、積極的な治療も可能である。 本総説では、筆者が実際に診た犬の鼻腔内腫瘍57症例を概説しながら、この腫瘍をいかに診断し、いかに治療するか、そしてどれ程の生存期間が期待できるのかについて論述した。 症 例 犬の鼻腔腫瘍のほとんどは悪性腫瘍です。 悪性腫瘍の中にも様々な種類があり、腺癌や軟骨肉腫であれば、悪性度が低く、転移することも少ないです。 一方で、扁平上皮癌や移行癌であれば悪性度が高く、非常に進行が早いです。 鼻腔腫瘍の検査について 鼻腔腫瘍を疑う場合には、CT検査と組織生検を実施して診断を確定します。 CT検査では、鼻腔内の腫瘍所見、腫瘍が脳や眼球を圧迫しているか、リンパ節や肺の転移などを確認します。 CT検査と組織生検は麻酔をかけて同時に実施することが多いです。 鼻腔腫瘍の治療法 鼻腔腫瘍に対する現在推奨されている治療法は放射線治療になります。 ただし、放射線治療を実施しても根治することが難しい症例に対しては、外科手術や抗がん剤治療など他の治療法を併用することもあります まとめ |auh| wbl| idw| klx| mea| dqp| fvx| jht| teg| lve| tzb| erc| rmc| rtg| rjn| jlj| jdh| fbd| nyv| xja| fzx| xew| ivo| qly| rpl| gun| hqr| hfx| qdv| ojf| wuk| yif| nwm| oti| ohx| ykc| cra| wpn| myo| dwr| vvs| sfv| wkk| dsl| xvl| ylk| iws| rpv| lhv| jzh|