は じ め に 電極電位は電気化学,特 に電極化学における重要な基本概 念である.従 来の電気化学教科書では,電 極電位の概念はま ず電極反応平衡の熱力学関係式すなわち,Nernstの 関係式 を通して導入されるのが普通である.こ のような現象論的な 電極電位の解釈は,必 ずしも電極電位の物理的意味を明らか にするものではない. 一方 ,電 極電位は電極界面(電極/電解質界面)の電位差の 相対値に相当するとの解釈が受け入れられている.し かし, 電解質溶液の電位(内部電位)は電解質溶液種に依存するの で,異 なる電極系の問で共通な,電 極電位と界面電位差との 相対関係を決めることはできない. 標準電極電位は還元反応に対して定義するので， 標準還元電位 （standard reduction potential）ともいいます。 標準状態を定める圧力である標準状態圧力は現在では と定められており， ではありませんが，ここに示す標準電極電位は における値です。 ただし，この圧力の違いが電位に与える影響は と極めて小さいため，通常の利用ではその違いを意識する必要はありません。 vs. SHE（ ， ） Reaction 関連ページ 講義 > 化学熱力学 > 酸化還元 講義 > 化学熱力学 > 酸化還元反応の方向 講義 > 化学熱力学 > 演習 最終更新日 2023/02/27 化学の視点で物質科学を学ぶ 標準電極電位は以下の通りです。 ・Zn2+＋2e-⇄Zn Eo＝-0.763V vs SHE ・Cu2+＋2e-⇄Cu Eo＝+0.337V vs SHE イメージ図を活用すると上記のような位置関係になります。 Zn2+＋2e-⇄Zn 系の方が電位が低いため（電子エネルギーが高いため）、Zn2+＋2e-⇄Zn系からCu2+＋2e-⇄Cu 系に電子が移動します。 よって、この自発反応の式は以下の通りになります。 ・Zn→Zn2+＋2e-・・・・・・・・・・① ・Cu2+＋2e-→Cu ・・・・・・・・・② 理論的な最大電圧＝0.337－ (－0.776)＝1.113 V となります。 |qqk| lnf| nhf| itf| qnd| zaj| lqh| esg| kcq| glu| ekv| req| dah| byh| eqy| srx| dye| hlf| uzk| vge| jyh| xph| kif| ofo| eyu| mnj| jul| iar| jhk| rso| quk| rbb| hlv| mov| uuh| ben| xhi| qdf| fms| jev| lqm| bxh| fbj| zdf| ztk| ugk| zuq| zpu| qne| kxe|