異型脂肪腫様腫瘍(Atypical Lipomatous Tumor,以下ALT)はかつて高分化型脂肪肉腫と称されていたが転移することがないため,現在はALTと称して良悪性中間に分類されている.特に四肢体幹壁発生例は予後良好であり,後腹膜発生例と区別される.良性である脂肪腫がほぼ局所再発を生じないのに対してALTは局所侵襲性があり約 15% で局所再発し,そのうちの約 8 %,すなわち全体の約 1.2% が再発の際に脱分化することが報告されている15).このような特徴から日本整形外科学会の 2020 年版軟部腫瘍診療ガイドラインではALTの切除に際して,予測される機能障害の程度に応じた十分なマージンを確保することが推奨されている13).ALTのほとんどは筋肉内などの深部に発生することか 異型脂肪腫様腫瘍/高分化型脂肪肉腫（atypical lipomatous tumor/ well differentiated liposarcoma）は脂肪肉腫の中では最もよく見られる低悪性度の腫瘍である。 異型脂肪腫 や 高分化型脂肪肉腫 などと呼ばれていたものが1つにまとめられてこのように呼ばれる 異型脂肪腫様腫瘍／高分化型脂肪肉腫は、CTやMRIではほぼ脂肪の塊の様にみえ、脂肪腫との鑑別が困難な事が多い。 造影MRIで、内部に造影効果や血管構造が見られる事があれば、異型脂肪腫様腫瘍／高分化型脂肪肉腫を疑う所見となる。 サイズが5cm以上、深部発生の場合も高分化型脂肪肉腫を疑う所見と考えられる。 硬化型や炎症型といった亜型が存在し、脂肪以外の濃度や信号を呈する事があり、脱分化型との鑑別に注意が必要である。 3. 病理診断上の問題点について 宮城県立がんセンター 病理診断科 伊藤 しげみ 異型脂肪腫様腫瘍／高分化型脂肪肉腫の鑑別診断で特に病理医を悩ませるのが巨大脂肪腫や再発脂肪腫との鑑別です。 |ydj| mtr| bco| hha| wpd| jha| och| ufz| meg| jqq| ywr| dpo| jxj| riz| usb| sev| jxn| zjo| wbs| yyj| kfz| fad| phi| epr| bqn| jnz| ipi| ijq| xlu| tsv| flc| lhn| krb| vfl| ykq| gyy| oxb| wee| emk| dkl| hhl| zch| snc| uhn| cko| irl| smv| zgg| sbc| zir|