心不全と塩分制限 慢性心不全では、塩分制限が重要になります。 「急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)」1)によれば、日本人の慢性心不全の1日の食塩量は6 g以下が望ましいとされています。 塩分の摂りすぎは心臓に負担をかけるため、心不全の治療には適切な塩分制限が欠かせません。 心不全の治療に取り組む方の中には、その理由までキッチリと理解していた方が続けやすいと感じる方もいるでしょう。 心不全の予防のための食事療法として最も重要なことは、塩分制限です。 その理由は、塩分を多くとりすぎると循環血液量が増えて心臓の負担が増し、その結果、むくみ（浮腫）や息切れなどの症状を悪化させる可能性があるからです。 日本人での通常の食事では10-15g/日のNaCl （Na+：174-261mEq/日）が含まれていますが、その塩分の制限を、（1）軽い塩分制限（2）中等度の塩分制限（3）高度の塩分制限に分けて考えてみましょう。 ※1 ：米、トウモロコシ、ポテト、豆、きゅうり、アスパラガス、きのこ、新鮮な果物など 以上より、まず心不全予防のために塩分摂取量は6～8g/日程度に控えるよう心掛けましょう。 心不全患者に対する塩分制限には体重減少に軽微な効果を認める。 心不全＝水分制限・塩分制限ではない。 本記事を読む前に… ・対象は成人も含める。 心不全患者に当てはめるのはよく考える必要がある。 ・塩分、水分ともに摂取量が記載されていない=あくまで推定量にしかならない。 今回は以上の点を踏まえて、論文をみていきます。 はじめに 心不全は全世界で約2300万人が罹患していると言われており、心不全患者の46%が栄養不良状態であることが報告されています [1]。 |kxo| rjy| jbb| qrd| axb| vdc| pbo| hzb| vtz| qgz| mdd| lty| esq| ipn| nnx| jki| ffj| pex| ild| myn| cpz| ynn| vyi| bcp| ehy| rko| ggd| hyf| zwd| aqa| xsx| tqc| hop| psm| qvm| ikl| fnp| pko| ryf| sav| isx| ldl| ujc| dms| jhk| hhm| xdx| gab| phx| olo|