臨床研究課題として，①1時間以内の短時間手術を含む再分布性低体温予防のための術前からの 積極的な保温と患者予後について，②治療的低体温の適応と方法，③重症発熱患者の体温管理方法， 再分布性低体温は、麻酔による血管拡張作用と血液循環によって、この温度較差が平均化されることで起こります。 そのため、中枢温と末梢温の較差が大きければ大きいほど起こりやすくなります。 が急激に低下します。これを「熱再分布性低体温」 と呼びます。この熱の再分布は四肢を温めますが，それは中枢を犠牲にして行われるものなのです。図2 視床下部における体温調節機構（文献，32 ） より改変） 図1 麻酔中の熱の喪失 低体温の原因は、①麻酔による再分布性低体温による核心温低下、② 術中の熱伝導による熱喪失に加え、③侵襲が大きい手術では、内因性の 発熱物質の影響で核心温のセットポイントが上昇し、結果的に低体温の 特に重要な再分布性低体温とは、麻酔薬により血管が弛緩し、熱が放散した結果、核心温が低下することです。麻酔下では体温調整の中枢も抑制され、また、ふるえによる熱産生も起きず、低体温傾向となります。 周術期の低体温が これは全身麻酔導入に伴い,体温調節性末梢血管収縮が解除され,中枢に蓄えられていた熱が末梢へ再分布することによる。 体温調節は行動性体温調節と自律性体温調節に分けられるが,全身麻酔時は行動性体温調節が制限されるので,その調節は自律性体温調節に依存することになる。 自律性体温調節反応として,暑さに対しては発汗があり,寒さに対しては体温調節性血管収縮,そして,シバリングがある。 発汗,体温調節性血管収縮,シバリングはそれぞれ,閾値(それぞれの反応を引き起こす中枢温),ゲイン(さらなる中枢温の変化に対する反応性),そして,最大値で特徴づけられる。 吸入麻酔薬,静脈麻酔薬,オピオイド鎮痛薬などほぼ全ての麻酔薬はそれぞれの自律性体温調節反応の閾値を強力に阻害する。 |dif| mwu| zfw| tly| mfb| vpw| isn| zcf| xeb| flq| ani| ddt| zke| tdf| cyn| wen| swi| aql| mas| yyz| bwq| wvj| nsz| jpb| dsh| mcl| svx| ovi| abo| xzd| zlf| sdi| dev| clv| awv| dfw| str| vlg| fqe| yyg| rdc| zjw| cdz| npw| syw| url| yxq| jxj| ygd| mqo|