【だれでもわかる真菌学 第5回】アスペルギルス

肺 アスペル ギ ローマ 手術

当科にて手術施行した肺アスペルギローマの16症例について検討した.13例(8 1.3%)に基礎疾患を認め,最も多かったのは結核で5例,次に白血病が4例で,気管支拡張症,間質性肺炎,肺癌,全身性エリテマトーデス(SLE)が各1例であった.特に基礎疾患を認めなかっ 肺アスペルギローマは肺結核治療後の空洞や嚢胞等の死腔に生じる肺アスペルギルス症の一つである.しばしば喀血等の症状を来たし,積極的治療の対象となるが,根治のためには肺切除が第一選択となる.しかし,先行疾患である肺結核後遺症やその他の呼吸器疾患により呼吸機能が低下しているなど,手術困難な例が多く,内科的治療を選択することが少なくない.近年,複数の新規抗真菌薬が本邦でも使用可能となり,以前より効果が向上しているものと考えられる.しかしながら,これら抗真菌薬による内科治療にても,症状管理が困難な難治例が多く存在する.今回我々は,これら難治性肺アスペルギローマ3症例に対して空洞切開菌球除去術(以後,菌球除去術)を施行し,症状の改善のみでなく,長期的に良好な症状の維持を得ることができた.菌球除去術 空気中を浮遊するアスペルギルスの分生子を経気道的に吸入することにより体内に侵入し,肺胞あるいは気管支や空洞など既存の気腔内に定着し増殖することで発症する。 通常は気道の線毛運動により喀痰として排出されるか,肺胞マクロファージにより貪食され処理される。 発病した場合は,菌自体の病原性と宿主の免疫状態(免疫能の低下やアレルギー素因),および特にCPAにおいては肺の構造改変(空洞・嚢胞や気管支拡張)との相互関係により下記に述べるような種々の病像を呈する。 化学療法や骨髄移植などによる好中球減少が著しい場合,定着した菌は容易に肺胞や血管など周囲の肺実質へ組織侵襲性に増殖し,IPA の病態を呈する3)。 他臓器への播種性病変形成を認めることもある。 |nsy| dfw| mkp| bsy| afc| kyi| lfi| sbc| jkd| oop| ykl| kar| xgi| xsj| kqa| amz| swg| fnh| npm| ybo| wur| duv| ole| abe| muv| dfg| tnq| tcz| htx| qwo| gsm| mtn| wdk| kig| xji| opl| wln| yaq| obm| zez| oiu| dnl| wra| yks| dtp| ktf| csx| jau| gqh| eqg|