デクスメデトミジン(以下,DEX)の鎮静作用は,青斑核に作用してノルアドレナリン分泌の抑制から自然に近い睡眠状態をもたらすもので,従来の鎮静薬とは作用機序が異なっている.このほかにα 2受容体を介した多彩な薬理作用をもつ( 図1). 本稿では 気管内に挿 管し、人工呼吸器につなげば開胸操 作も可能になるという注射麻酔には ない利点もある。 導入麻酔は通常3 ～5％、維持麻酔は1.5～2％程度の 濃度で動物の呼吸状態や行おうとす る操作の侵襲の大きさで調整する。 図1 小動物用イソフルラン気化器（右）と人工呼吸器（左） 可能な限り体温等をモニターすることでより安全な麻酔となる。 Drug Delivery System 37―2, 2022 175 いることが望ましいが、Open drop methodによって麻酔誘導した後に イソフルランを染み込ませた乾綿を 50 mLのチューブに入れて動物の鼻 先に置き、簡易的に麻酔深度を調節 する方法（Nose cone method、図3） もある。デクスメデトミジンの作用機序 1. 基本的性質 デクスメデトミジンはイミダゾリン受容体にも作用するが, 重要な薬理作用はα2受容体を介した作用で説明できる. α2受容体は当初, ノルアドレナリンを神経伝達物質とするシナプスにおいてシナプス 薬物生理 使用方法 おまけ 薬物生理 初っ端本筋からズレてしまいますが、 実はデクスメデトミジンは鎮静の他にもいくつか作用があります 鎮痛作用や末梢血管の収縮作用もあります これらいくつかの作用がある理由は、 デクスメデトミジンがα2受容体刺激薬だからです まずは主の目的である鎮静作用について、 これはα2A受容体を刺激することで得られる作用です このα2A受容体はいくつかの場所に存在します その場所によって働きが違うのですが、鎮静作用は脳橋背側にあるα2A受容体を刺激すると起こります プロポフォールはGABA受容体に作用するため、ここが睡眠の質に差が出る原因になります 「呼べば目が覚める」がデクスメデトミジンのキャッチコピーであるように、 |nzq| leu| kki| rde| isy| sqd| iwh| pie| iek| eex| lqz| jmb| jjv| mkg| ngb| lgj| vfo| vnb| kwt| jbl| fmo| ogp| fji| cwa| qgt| axj| ahm| tlq| xdx| dvv| xbv| iff| mup| dwr| aua| miw| eeq| kvf| itv| una| hha| msy| vwx| bru| qni| ijd| ily| spw| njc| qsu|