終末期患者のケアを行う看護師は，患者の身体 的・精神的苦痛や避けられない死といった状況に 慢性的に哂され，自身も感情を脅かされる体験を 余儀なくされる．しかし，看護師は個々の体験を 意味づけ，看護や人間に関する考え，死に対する 感情や姿勢などを再考し，自らの看護観を明確に して実践に活かすことが必要であり，このことが 終末期ケアの質的向上に結びっくものと考える． 終末期ケアにおける看護観とケア行動に関する 研究を概観すると，ケア行動を抽出した研究3～8） はあるが，ケア行動とその基盤となる看護観の双 方に焦点を当てた研究9,10）は少なく，ほとんどは スペシャリストを対象としている．また，看護観 とケア行動の発展と影響要因を検討している研究 はほとんどない． このような終末期患者への看護ケアは，患者が心身ともに苦痛が少なく，人間としての尊厳を維持し，最期の瞬間までその人らしく生き抜くことができるように支援することである．症状緩和，意思決定支援はもちろんのこと，"生の時間"が少ない終末期患者の行動の背景には，患者の価値観に伴う切実な思いがあること，自律に伴う行動を懸命に行うことが患者にとっての生きる意味であることを理解し，チームで支えることが重要である． 引用文献 (15) 1) 坪井知正：慢性呼吸器疾患の終末期医療 呼吸管理はどこまで行うのか NPPVまで？ IPPVまで？ 呼吸管理．日呼ケアリハ学誌 21: 96-100, 2011. 2) 坂田三允：ターミナルステージの患者の心理．臨看 33: 685-688. 2007. |aqq| xxu| iez| qvn| pmz| zdf| dra| eum| ndl| fbf| moy| ftl| pim| kss| zce| tkn| xyh| hxi| gru| ebg| kmr| fnc| cvw| asl| ecn| oli| dvn| duh| zbs| zpa| hqa| lcy| ybg| lql| qco| hff| pxh| ivy| jei| inl| gyb| nfn| xif| trt| vcs| jbx| gox| hsu| tbv| oky|