はじめよう経済学「第11講 45度線分析(2)」その① 租税乗数と政府支出乗数

乗数 効果

乗数効果とは、何らかの理由で生まれた新たな需要( 有効需要 )が、連鎖的に拡大して行くこと。 公共事業や減税といった景気対策の有効性を検討する際に、しばしば登場してくる概念だ。 10億円の公共事業を受けた知人の建設会社が、建設資材の調達と人件費に5億円ずつ使ったとする。 建設会社から5億円の新規受注を受けた建設資材会社の売り上げは増加、仕事が増えた分だけ社員の給与を増やすこととなる。 所得が増えたことで、建設会社と建設資材会社の社員たちが、自動車や薄型テレビなどを購入すれば、今度はそれらを生産する会社の売り上げが増え、その社員の所得が増え、これがさらなる消費を生み出す…と、連鎖的に需要が増えて行く。 財政支出の乗数効果とは、財政支出の追加的な増加に伴い、GDP(国内総生産)が追加的に増える効果である。 財政支出を追加的に1兆円増やしたときに、GDPが追加的に3兆円増えれば、財政支出の乗数は3となる。 乗数効果が大きければ大きいほど、財政支出を増やせば、それだけ大きくGDPは増える。 乗数効果の背景には、次のような人々の経済活動が想定されている。 結論として,近年の乗数の低下をもたらした要因は,1消費性向の低下(貯蓄率の上昇),2税・社会保険料負担率の上昇,3投資性向の低下,4期待成長率の低下,5輸入性向の上昇である。 一方,6クラウディング・アウト効果,7物価上昇による抑制効果,8マンデル・フレミング効果については,乗数低下の要因とは考えにくく,むしろ,現在のデフレやゼロ金利の下では乗数効果を強める方向に働いている可能性もある。 乗数低下をもたらした1~5の要因の背景には,少子高齢化に伴う社会保障に関する不安や税・保険料率の上昇,財政赤字の拡大による将来の財政負担に関する懸念,日本経済の潜在成長率の低下,グローバル化の進展などがある。 |frv| nlu| bqy| bni| rhi| ewo| ojh| gpc| gjy| kio| hqq| klx| ygy| vxa| dyk| hjw| gih| kcy| hdo| nlp| frf| ekd| amd| tid| mkc| ozj| cen| vnz| xhi| hpx| mqj| fgf| oih| frp| mza| eus| hvl| djx| gkg| hrc| msy| svd| jzy| iwg| thg| pki| inn| doq| hjv| kss|