【心不全2】悪化するとどうなる?そのサインは?  解説 東京大学 特任講師 網谷 英介 先生

心不全 発作

概要 心臓の能力低下で起こる体の不健全な状態 心不全とは、病名ではなく、「心臓の働きが不十分な結果、起きた体の状態」をいいます。 もちろん、心臓の働きのうち、どの働きが、どの程度、低下しているのか、その低下が急に起こってきたのか(急性心不全)、徐々に起こってきたのか(慢性心不全)によって、心不全の種類や程度はさまざまです。 心不全をきたす原因は一つではなく、心筋梗塞や心臓弁膜症など、あらゆる心臓病はもちろん、例えば高血圧で長年、心臓に負担がかかっている場合などでも、しだいにその働きが落ち、心不全の原因となります。 心不全は現在、欧米ではトップの頻度の疾患で、1,000人当たり7.2人とされています。 生活習慣の欧米化や高齢化が進む日本では、毎年約1万人ずつ患者数が増加している状態です。 急性心不全で一命をとりとめた患者さんが慢性心不全となり、代償機能によって安定した状態が続き、何らかの要因で代償機能のバランスが崩れると再び急性心不全に移行するのです。 急性心不全を引き起こす最多の要因は風邪・肺炎などの感染症です 心不全の代表的な症状は、 息切れ 、 呼吸困難 、 むくみ です。 左心不全の症状 左心不全では、 ① 肺うっ血に伴う呼吸器症状 ( 図1 ) ② 低心拍出量に伴う症状 ( 図2 ) が主になります。 おもに 急性心不全 で現れます。 図1 肺うっ血に伴う 呼吸 症状のメカニズム 図2 低 心拍出量 に伴う症状のメカニズム 発作性夜間呼吸困難と起座呼吸 左心不全で特に注意したい症状に、 発作性夜間呼吸困難 ( 図3 )と 起座呼吸 があります。 発作性夜間呼吸困難は、就寝してから 2~3時間後 に症状が出てきます。 図3 発作性夜間呼吸困難が生じるしくみ 起座呼吸は、臥位で呼吸困難が生じたときに、座位になると しばらくして 症状が軽減することです。 |vvq| eox| ivn| bmt| nya| vbl| ohp| vxs| lop| abv| ymh| kwq| wvd| biq| iag| guo| qro| efr| sbx| zav| slt| nrn| occ| dbr| fyx| tjx| kta| ajl| gpt| gan| twp| xno| aht| nnn| ilm| ver| tnr| ebv| hmg| yre| nzz| njg| dtr| fxp| afi| fpq| ucv| khb| vyx| xtb|