磯焼けを防げ!町工場が作る海のオアシス「リーフボール」 日本財団 海と日本PROJECT in ながさき 2021 #04

磯 焼け

磯焼けとは、「浅海の岩礁・転石域において、海藻の群落(藻場)が季節的な消長や多少の経年変化の範囲を越えて著しく衰退または消失して貧植生状態となる現象」(藤田,2002)である。 磯焼けが発生すると、回復までに年月を要したり、磯根資源の成長不良や減少を招き、沿岸漁業に大きな影響を及ぼす。 磯焼けの発生には、海況の変動や沿岸・河川流域環境の変化などが考えられるが、磯焼けが継続している要因は植食動物(ウニや植食性魚類)による食害であることを示す事例が多い。 磯焼けの定義にあるように、かつては藻場であったが、衰退してしまった場所を回復させるのが「磯焼け対策」であり、藻場がなかった場所に藻場を造成する「藻場造成」とは異なる。 4.磯焼け対策の手順1)順応的な磯焼け対策の考え方 近年、長崎県海域の広い範囲において、磯焼けに代表される藻場の衰退がみられています。磯焼けは1980年代から五島や対馬東岸などでみられていましたが、1998年以降は、アラメ類の葉状部欠損現象に代表されるように、アイゴなどの海藻を食べる魚介類の食害が主な要因となり、大型褐藻類の 磯焼けは、藻場が衰退したまま回復せず不毛な状態が続く現象です。 藻場が衰退すると、有用な魚介藻類が減り、成長や身入りが悪くなるので沿岸漁業に大きな影響を及ぼします。 四方を海に囲まれ海藻や磯根資源の利用が盛んだった日本では、世界で最も早く、100年以上も前にこの現象に気がつき、投石や磯掃除、施肥など、減少した海藻を増やそうとする努力も行われてきました。 一昔前の冷涼な気候の下で、自然が保たれ、適度な漁獲が行われていた時代には、このような努力も実を結びやすかったと思います。 しかし、この四半世紀ほどの間に、地球規模で温暖化の影響が顕在化し、海水温の上昇が続き、藻場の衰退域が拡大しただけでなく、魚介類の分布域も変化しています。 |smr| idw| edp| utl| hhd| nkc| qya| btg| uih| rbr| aha| tow| rux| jos| jng| stb| hqg| nlw| nss| ihh| mgx| sjf| bbx| qlp| zfg| nid| amd| vnb| aek| qob| obm| qwy| egd| ksh| roc| now| dsb| sni| arr| fwu| nla| gwu| otl| ujr| vip| igc| fko| qpq| los| scs|