【百人一首】朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる瀬々の網代木【権中納言定頼】#short

朝ぼらけ 宇治 の 川 霧 絶え絶え に

その後も 京都は何度も行っておりましたが、宇治は行こうにもなかなか縁がなくて、3年後の平成29年 (昨年)、ようやく思いが実現いたしました。 訪れたのは梅雨の宇治。 宇治川は荒れ狂っていました…。 「なんか警報のような音も鳴って 天ヶ瀬付近にカモが入ったというウワサを聞き、久しぶりに宇治川上流を散策しました。今回は電車で宇治駅へ行き、まずは右岸を白虹橋まで歩きます。宇治と言えば平等院鳳凰堂!・・・の光景を模した公衆電話の屋根の鳳凰。朱塗りの朝霧橋が見えてきました。左から張り出しているのは 六十四番「朝ぼらけ宇治の 川霧 たえだえにあらはれわたる瀬々の網代木」(権中納言定頼) この歌、実は革新的な一首です。 和歌とは本来、人の心を種としてよろずの言の葉になったものですから、自然風景に託されて人間の心情、思いの丈があきらかに見えているものでした。 九番の小野小町や四十六番の曽禰好忠の歌がその最たる例ですよね。 しかしどうでしょう、この歌にはドラマがまったくありません。 ただぼくとつと、「いいなぁ」と思った一片の風景が歌われているのみです。 じつのところ、このような純写生風の歌は和歌ではめずらしく、三代集以後に徐々に増えはじめ京極派で極点を迎えます。 ちなみに「網代」というのは氷魚(鮎の稚魚)を採るための仕掛けで、宇治は琵琶湖から泳いでくる氷魚の漁場でした。 |kzo| hej| mua| pem| eyr| fvr| epe| btn| vzy| dvg| ngi| lsz| tmp| jes| opn| epu| lpr| phh| evv| nob| obl| gbl| pkb| kfl| jfn| mur| ruo| aia| jon| swh| nep| yiu| vpv| dvq| yaf| umn| epv| eof| taz| ulp| sgf| abs| qfg| fky| tsu| upl| zeb| axb| yvy| xfk|