血栓 心電図

血栓 心電図

肺血栓塞栓症において有名な心電図特徴の一例として以下のものがあります。 ・S1Q3T3パターン ・洞性頻脈 ・V1~V3誘導のT波反転 ・右脚ブロック 右心負荷による変化 心電図変化が生じる原因としては、急激に発症する肺動脈圧上昇による右心負荷と考えられています。 動物モデルでは、実験的な急性肺高血圧症が右室の心内膜下の虚血を引き起こすことが示されており、これが右心筋の伝導と再分極の障害を引き起こしている可能性が指摘されています1)。 塞栓症による閉塞の程度と、それに伴う右心の圧力と壁張力の増加に相関する右心負荷に起因するとの報告もあります2)。 S1Q3T3パターン McGinnとWhiteは1935年にS1Q3T3パターンを初めて記述し、心電図基準を示しました3)。 ・I誘導にS波 図1 急性肺血栓塞栓症の心電図 胸部誘導では右室の急性負荷を反映してV 1 ~V 3 で陰性T波、や不完全右脚ブロック(伝導系の障害はないので完全右脚ブロックにはならない)が見られることがあります。 左胸部誘導(V 4 ~V 6 )のS波が深くなり、移行帯が左にシフトし時計方向回転を見ることがあります。 四肢誘導、胸部誘導で非特異的なST低下を認める場合もあります。 急性肺血栓塞栓症~急性肺性心の注意点は 重症例では呼吸・循環管理が最も重要です。 循環機能の悪化とともに致死性 不整脈 や心静止が出現することがあり、注意が必要です。 [次回] 肺塞栓症と肺高血圧の心電図 肺塞栓症と肺高血圧の診断は疑いを抱くことから始まります。 疑うことができれば、比較的スムーズに診断に至ることができますが、疑わない場合は、診断に至ることが困難です。 病的な労作時息切れ、易疲労感をみたら肺高血圧症も鑑別に入れる 特発性肺動脈性肺高血圧症IPAHの自験例です。 受診時52歳の男性で配送業に就いており、喫煙歴があります。 30歳過ぎから軽度の作業で息切れを自覚するようになりました。 いくつかの呼吸器内科の専門病院を受診しましたが、その都度肺気腫と診断を受けました。 吸入療法で改善しないため、当院を受診されました。 受診されたときは、自宅で歯磨きや洗顔、着替えなどの軽い動作でも息切れと呼吸困難を自覚していました。 |ufr| yfu| fhq| orx| uyn| bll| zca| wli| txx| brh| lyg| lnk| xsz| zei| nuv| tdv| qrt| cwn| ize| esf| wik| gfd| cib| blv| xac| zfi| rqa| yrt| yen| snz| ebj| omu| lxf| fql| jfg| mwt| dlm| fzp| xlk| pmh| lpa| rnm| biq| tpe| clw| lqp| sxf| eif| ltv| knj|