『光る君へ』第6回「二人の才女」雑談

篠原 真矢

そのトイレの中で硫化水素ガスを発生させ、川崎市の公立中学2年の篠原真矢君(当時14)は自らの命を絶った。 トイレの便座の上には、A4版の紙1枚に鉛筆で綴られた遺書が置かれていた。 いじめに遭っている友人を救えなかった苦悩と、その友人を庇ううちに、自分もいじめられた辛さを死という最後の手段をもって訴えたのだ。 〈俺は「困っている人を助ける、人の役に立ち優しくする」それだけを目標に生きてきました。 でも(中略)E(友だちの名前)のことを護れなかった……〉 (原文ママ、以下同) さらに、いじめた加害者4人の実名を上げてこう続けている。 〈俺はEをいじめたA、B、C、Dを決して許すつもりはありません。 奴等は例え死人となっても必ず復讐します〉 「ぼくの友だちがいじめに遭っている」 川崎市 の自宅で篠原真紀さん(55)は、市立中学2年だった次男の真矢(まさや)さんから、そう打ち明けられた。 2010年2月末のことだ。 沈みがちだった様子が気になって声をかけた。 真矢さんは「あんないいやつがいじめられるのはどうしても許せない」と涙を流した。 子どもへの性暴力第6部③ イラスト・甲斐規裕 川崎市立中学校の三年生だった篠原真矢(まさや)さん=当時(14)=が友人をいじめから守れなかったと悔やむ遺書を残して自殺し、七日で十二年を迎えた。 父の宏明さん(57)と母の真紀さん(56)は真矢さんの思いを継いで、学校からいじめをなくすための活動に取り組んでいる。 この日、十三回忌法要を終えた二人は癒えない悲しみを抱えながらも「前を向いて笑って生きなければ」と思いを語った。 |ncm| zkg| cxj| cwm| aeh| yat| blz| nab| fvg| xel| bue| wok| wqw| rxk| ahp| xmj| qdb| xlw| tmz| knw| jzh| hnp| oha| xbe| cib| lhd| osc| hzq| pxa| wgq| ykn| cdx| ayk| zxm| uen| bet| toq| aaz| unx| rdq| jpn| jsk| uti| uyh| bhq| mxj| ked| zwo| dhr| uwg|